保健理療科とは?
1 保健理療科とは?
あん摩マッサージ指圧師免許の受験資格を得る課程です。
徒手や温熱などの物理的な刺激を身体に与えて、健康保持・増進を図る理論・技術を理療といいますが、あん摩マッサージ指圧師に必要な理論・技術を学習する課程が保健理療科です。
2 学習内容は?
 保健理療科は、高等学校の課程のため、基礎分野(国語、数学、英語など)と、あん摩マッサージ指圧師の受験資格を取得するための専門科目を学習します。
◎ 「人体の構造と機能」(解剖・生理)
 人体がどのように造られていて、どのような仕組みで働いているのかを学びます。
◎ 「疾病の成り立ちと予防」(病理、衛生・公衆衛生)
 病気の概要や分類、病気の原因が人体にどのような変化をもたらすのかを学びます。また、病気を予防し、健康を維持・増進していくための知識もこの科目で学びます。
◎ 「生活と疾病」(臨床医学、リハビリテーション医学)
 現代医学の診察法や治療法の概要と、いろいろな病気の症状、検査法、治療法やリハビリテーション医学の基本を学びます。
◎ 「基礎保健理療」(東洋医学一般、保健理療理論)
 東洋医学の考えに基づく人体のつくりと働き、病気のとらえ方、治療の考え方と、全身にあるツボ(経穴〔けいけつ〕)の場所と効能、ツボのつながり(経絡〔けいらく〕)と内臓の関連を学びます。また、あん摩、マッサージ、指圧が人体にどのように作用し効果をもたらすのかを学びます。
◎ 「臨床保健理療」(保健理療臨床論、診断検査学)
 西洋医学・東洋医学、それぞれの見方から、病気や症状に対しての診察法、あん摩、マッサージ、指圧の治療法を具体的に学びます。
◎ 「保健理療基礎実習、保健理療臨床実習」
 あん摩、マッサージ、指圧の実技の基礎・応用を学びます。
3 国家試験について
 毎年2月に全国一斉に同じ問題で行われます。
あん摩とは?
 あん摩とは、中国より伝わった手技療法です。 
手で、体の中心から手や足の先の方に向かって、衣服の上から撫でたり揉んだりします。
頸などのように衣服で隠れていないところを揉むときは、手拭いなどを使用します。
あん摩は、
軽擦法(けいさつほう:撫でさする方法)
揉捏法(じゅうねつほう:親指や手の付け根などで揉む方法)
圧迫法(あっぱくほう:親指や手の付け根で押す方法)
振せん法(しんせんほう:振るわせる方法)
曲手(きょくで:親指・その他の指や手の小指側などを使って振動を身体に与える方法)
叩打法(こうだほう:手のいろいろな所で叩く方法)
運動法(うんどうほう:関節を動かす方法)
 が基本手技となっていて、これらを適宜組み合わせて行います。
臨床室のご案内
臨床実習室は校舎内に設けられた外来向けの施術所です。地域の方々から来所いただいて行う実習を通して、臨床実技を学ぶ教育の場です。
あん摩の実技については、1年次、週5時間の基礎実習を積み、鍼灸実技については、1、2年次の2年間をかけて基礎を修得します。
施術を行うのは保健理療科、理療科に在籍する生徒で、担当教員の指導のもとで施術を行います。
◎ 施術日および施術時間
月曜日~金曜日(祝日、長期休業中を除く。但し、学校行事等で施術できない日もあります。) 13時30分~15時20分
◎ 施術料金 
全身あん摩:700円
 部分あん摩:
   頭部 50円  頸部 50円  肩背部 200円  上肢 100円  腰殿部 200円  下肢 100円  腹部 200円
鍼:300円
灸:100円
物理療法:50円
※ 健康保険は適用となりません。
◎ 予約先
完全予約制になっております。
初来院時はお電話にてご予約ください。 TEL023-672-4116(山形県立山形盲学校)
「臨床の予約をしたい。」とお伝えください。臨床担当者におつなぎいたします。
◎ 場所および駐車場
 アクセスのページをご覧ください。また、駐車場は学校プール北隣の駐車場をご利用ください。
 臨床室の入口は、「職員玄関」からお入りください。
施術室