Q3-1 困っていることはどんなこと?


Answer 3-1  困っていることはどんなこと?


 困難なことはいくつかありますが、本人の努力で克服していくことで目の見える人と変わらない生活ができます。時間をかけて工夫しながら一つ一つやっていけば、身の回りのことはほとんどできます。目の不自由な方の大きな困難は、ひとりで知らない所を歩くこと、移動することです。また、本を読んだり、新聞を読んだり、見える人が普通使っている文字による情報を得ることは難しいことです。点字での表示も公共の機関では多くなってきましたが、まだまだ少ないのが現状です。また、表示の仕方場所であまり役に立たないこともあるようです。
 現在は、文字を音声で読み上げるソフトや、画面を拡大するソフトや文字を点字に変換するソフトなどがあり、情報を活用する手段としてパソコンが広く活用されています。


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Q3-2 目で確かめることができないこと(色、遠くの景色など)はどのように教えたり話したりするの?


Answer 3-2 目で確かめることができないこと(色、遠くの景色など)はどのように教えたり話したりするの?


 全盲の児童生徒は、手が目の代わりになります。できるだけ、実物に触れることを心がけています。でも、手では触れられないもの(宇宙、雲、屋根のてっぺんなど)もあります。経験のできないことは学習できないのではなく、それらのイメージを言葉で説明したり、対象を物に置き換えたり(縮図模型)してイメージをつくったりしながら学んでいます。


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Q3-3 食事をする時に気を付けていることは何?


Answer 3-3  食事をする時に気をつけていることは何?


 本校は、自校で調理した給食を食べています。給食指導では次の点に気をつけて指導しています。

・お盆のどの位置に食器をおくか、約束ごとを決めて配膳しています。

・食事の前には必ず今日のメニューについて説明します。

・一つの皿に複数のおかずを盛りつけると、味が混ざったりして何を食べているのかわかりにくくなります。小さい皿に1種類ずつ分けておいています。

・自分を中心に時計の文字盤を重ね合わせ12時の位置、3時の位置・・・に何があるかなどの説明をすることがあります。(クロックポジジョン)

・弱視の生徒はおかずが見えにくく顔を食べ物に近づけて食べることが多くなりがちなので、姿勢にも気をつけて食事をしています。

 


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Q3-4 雪が降った時は何をポイントにして歩くの?


Answer 3-4 雪が降った時は何をポイントにして歩くの?


 白杖を使用して歩行している人は、日ごろ手がかりにしているポイントが、雪で覆われると大変困ります。点字ブロックはもちろん、その他の手がかりも消えてしまうからです。また、雪の降り具合で道路の状況が刻々と変化する場合もあります。そうすると更に困ってしまい、慣れている所でも迷ってしまうことがあります。そこで、音による手がかりなどが重要になってきます。盲学校の敷地内では、雪が降った日はきれいに除雪して児童生徒が歩きやすい環境を整えるように配慮しています。 
 弱視の人の中には、日光が雪に反射して大変まぶしさを感じる人がいます。そのような人の中にはサングラスなどをかけて、まぶしさを防ぐようにしている人もいます。


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Q3-5 盲導犬や介助犬をパートナーとしている生徒はいるの?


Answer 3-5 盲導犬や介助犬をパートナーとしている生徒はいるの?


 現在、生徒ではいません。卒業生や、以前、本校に勤務されていた職員で盲導犬を使っている方がいました。






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