中学部では、昼の放送の原稿を書く際に、点字ではなくパソコンに入力して作成することにチャレンジしている生徒もいます。パソコンが画面の文字を読み上げるため、見えない生徒でも文字を入力することができます。
中学部では、ポップコーンの種を植えました。教室の苗に、扱いやすいペットボトルじょうろで水をあげ、成長の記録をとっています
苗になった後は鉢に植えかえました。支柱の先端に顔や目をぶつけて怪我をするのを防ぐために、ペットボトルをかぶせました。ペットボトルには、鈴やシールの飾りをつけ、目印にしています。
校庭の木の変化は、枝に紐をつけて目印にしておき、年間を通して変化を触って確かめます。普段は高くてさわれない木の枝も、ひもを引っ張れば下がってきて触れるようになります。
サクラの花は、その後散って、葉が生えてきました。サクラの実もいくつか付いていました。このあとどのように変化していくかな?
中学部の社会科の地理の学習では、触って分かる地球儀を使って学習します。海と陸が凹凸で分かるほか、色の差もはっきりしていて、見やすくできています。今回は緯線と経線について学習しました。
中学部の給食では、1階の給食室から2階の教室まで、自分の担当のものを運び、自分たちで盛り付けます。配膳のときは、ぶつからないように基本的には室内一方通行です。「通ります。」「失礼します。」などと声を出しながら、お互いに譲り合いながら行っています。それでもこぼしてしまうこともありますが、失敗は成功のもと、これも生活自立に向けた学習です。
化学変化の実験では、見えにくい・見えなくても自分でガスバーナーを使って実験しました。発生した気体は、水中で瓶の中に集めます。
メスシリンダーの目盛りは見えない(見えにくい)ので、針のない注射器で液体を量り取ります。ピストンに刻まれた溝を筒の縁まで引いて5㎤または20㎤を量り取ります。
中学部の理科の授業では、触って行う観察「触察(しょくさつ)」に励んでいます。
花のつくりの学習では、大きいユリの花を触察しながら分解し、つくりを知りました。そのほか、チューリップ、マツ、イヌワラビなども本物をさわりました。
動物の体のつくりでは、魚、イカ、エビを触って、同じ点や違う点を見つけました。カモやクマのはく製、ヘビの骨も触って学習しました。
中学部の新年度が始まりました。点字教科書、拡大教科書(拡大文字の教科書)を無償給与いただき、生徒たちは学習をスタートさせました。
点字は、大きさが決まっていて、漢字がないため、ページ数や冊数が多くかさばるのですが、通常の教科書とほぼ同じ内容が書かれています。「点図」という図もあります。
拡大教科書は、読みやすい書体、文字の大きさ、見やすいグラフや挿絵に書き換えられています。
そのほかの教育課程の教科書も無償給与され、生徒たちはそれを使って日々学習に励んでいます。