幼小学部には幼稚部と小学部があります。
<幼稚部>
幼稚部には、4歳児学級と5歳児学級があります。
幼稚部では、一般の幼稚園の「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の領域に「自立活動」という領域を加え、さまざまな遊びを通して総合的に保育しています。毎日の学校での保育とともに、実体験を大切にするため、校外保育も合わせて行っています。
また、小学部の児童と、音楽や体育、文化祭(山盲祭)、校外学習など一緒の活動も行っています。その他、地区の児童センターとの交流及び共同学習があります。

<小学部>
小学部は、一般の小学校と同様の教育課程と、視覚障がいと他の障がいを併せ有する児童のための教育課程があります。
小学部の一日は、朝の体力づくりから始まります。水曜日から金曜日まで、小学部の児童全員でグラウンドや体育館を走って、体も頭もエンジンスタートです。冬の間は体育館でエアロビクスや縄跳びに挑戦します。
朝の体力作り 先生といっしょに走ろう
小学部の学習は、一般の小学校と同様に国語・社会・算数・理科・生活・音楽・図工・家庭・体育の各教科や、道徳・外国語活動・総合的な学習の時間・学級活動・クラブ活動の学習があります。使っている教科書は、障がいの実態に応じ点字の教科書や文字と図を拡大したり構成を見やすくしてある拡大教科書などです。
その他に、「自立活動」という学習が毎週2時間程あります。「自立活動」の時間では、白杖を使った歩行の学習や拡大読書器の使い方など一人一人の視覚障がいの実態に応じて、児童が将来の自立するために必要な学習を計画し、活動しています。
小学部では、放課後に10分間程度の「むつぼしタイム」という個別学習の時間があります。盲、弱視児に適した計算技能を身につけ、数概念の形成と計算力の向上や点字と漢字の習得のために、珠算練習や計算練習などに取り組んでいます。 毎週水曜日は「ロング中間休み」として、30分間の休み時間があります。これは、1人学級が多いために友達とのかかわり合いが少ない児童のために、遊びを通して仲間とのかかわりをもってもらおうと設定したものです。
放課後の珠算練習 「継続は力なり」 毎日10分間、集中して取り組みます。
視覚障がいの他に障がいを併せ有する児童のためには、日常生活の力を高めたり(日常生活の指導)、移動・歩行の力やさまざまな感覚を高めたり(自立活動)、教科の学習を取り入れたりして、一人一人の障がいの実態に応じた教育課程を工夫しています。
小学部では、本校から2キロメートルほど離れた同地区の中川児童センターや上山市立中川小学校と、「交流及び共同学習」を行っています。同年代の幼児児童との関わりを通して、いろいろな体験をする喜びや集団の中での活動の中での社交性を培うことをねらい、幼児児童の実態やニーズに応じながら計画的に行っています。一緒に学芸会をしたり、学年毎の活動をしたり学習したりしています。6年間継続しての活動なので、学年が上がるにつれて、互いにわかり合い、より自然なかかわりがみられる場面も増えてきます。
また児童によっては、居住地の小学校児童との交流をしている場合もあります。
中川小学校との交流学習
小学部の行事には、運動会、水泳記録会、水泳発表会、持久走記録会、交流学習会、遠足、スキー教室などがあります。その他、各学年の計画による校外学習や宿泊学習、修学旅行なども行っています。
スキー教室 蔵王ライザでスキーに挑戦